「子ども時代のほとんどすべての勇気くじきは、(他者が)ひいきされているという感覚から生じている 」とアドラーは指摘しています 。仮に親が、平等に兄弟姉妹に接していたとしても、優秀な子ども以外の兄弟姉妹は自分たちだけ差別されていると感じるでしょう 。
優秀な子供への注目や賞賛には注意しましょう。
そんなつもりはないけれども、周りにいる子供は、自分が否定されたと感じるからです。
褒めたり、勇気づけたり、感じたことを伝えたいときには、個別の場を設定したりして、子供たちの勇気がくじかれないように、注意を払うことが大切です。
大勢の中で、一人をお手本に選んで讃えることは、それほど問題ないのかもしれません。
しかし、あからさまに、他人と比べたりすることは避けるべきです。それで、発奮する子もいるかもしれませんが、そうではない場合がほとんどです。比べられることそのものに反発したくなるでしょう。