「参加者が共同の幻想を抱いている場合」、システムの寿命は飛躍的に延びます。国家であれば倫理や文化、組織やサービスであれば理念や美学みたいなものが該当するでしょう 。
「経済システム」には寿命がある。
人は飽きるし、人々のレイヤーが固定化すると、システムの魅力は無くなっていく。だから、寿命があることを前提にすべきというのが、プラットフォーム戦略の基本らしい。
そしてさらに、寿命そのものを伸ばすための策として「共同の幻想」を抱くことが有効だという。
これは「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」のなかでも、「虚構」という言葉で語られていた。神もお金も法律も人権も、人が想像の中で作り出したものにすぎない。しかしこれによって、人間は集団を作り繁栄できたという話だ。
みんなが信じているから成り立っていること。
企業でいえば、倫理や価値観、ミッション。
そこを共有することは、強い組織やシステムとするためには、やはり大切なのだ。