脳に毎日送られる情報のうち、99.999パーセントは、あなたの知らないうちに処理され、消えている。なぜなら、そうでもしなければ、日々を平穏無事に過ごすことなどできないからだ。
脳は、その処理能力に収まるように、情報を自動的に取捨選択する機能を備えている。
RASという脳幹のなかの組織が、そのフィルタリング機能を担っているということだ。
99.999%という数値にどこまでの定量感があるのかわからないが、われわれは、いろいろなものを見たり聞いたりしてるようで、かなりのことをスルーしているということだ。「見たい」と思ってることや「見たくない」と思ってることしか、見えないのかもしれない。
そして、世界の見え方は人の数だけあるということなのだろう。
現実をどう認識して、つなぎ合わせて、どんな真実をとらえるか。そこから何を考えるか。人によって全く変わりうる。
そういう意味では、自分の感じた世界を発信していくことには価値があるのだと改めて感じるし、他人が自分と違った考えを抱いていて当たり前なのだと思う。