時には静かに見守る。すべてが放任というわけでなく 、適度な距離を保ちながら見つめている 。我々指導者の立場で言えば 、練習は自主性だけでは絶対にダメだと思いますし、そうかと言って、もちろん強制だけでもいけない 。
大谷翔平選手の両親は、すばらしいバランス感覚を持っていたという。
父親自身も社会人野球の選手だったというから、さぞ、口を出したかったに違いない。
そこをぐっと堪えつつ、控えめに大谷選手の練習や試合を眺めていたという。
しかし、野球ノートなるものを交換日記のように交わしていた。失敗してもいい。それを今後にどう活かしていくのか。そんなことを、大谷少年に、文字にして考えさせる。こんなきめ細かく、自主性も引き出す接し方をされていたようだ。
大人になった大谷選手がこう語っている。
たくさん支えてもらいながら、自由にやりたいようにやらせてもらえた。勉強しろとも言われなかった。そのかわり自己責任。
干渉しすぎずに見守る。親として、胸に刻んでおきたい。