逆に固まってしまったアイデアは、頭の中に「保管 」されているだけの状態なので、徐々に忘れて「劣化 」していくことはあれ、そこから発展することはありません。
なので、「いかに柔らかい状態を保持するか」「ベストのタイミングで一気に固められるか」がミソです 。
アイデアは、考え出そうと集中しすぎず、ボヤッと見る方が、周りが見えて、良いアイデアが浮かびやすいらしい。
そして、あまり固めすぎず、柔らかくしておくほうが、選択肢が生まれやすいという。
一歩引いて、抽象度を確保しておくのだ。
ネンドみたいだね。とりあえず、アイデアというものは、力を抜いて、ボヤッとフワッと取り扱ったほうが良いみたいだ。
しかしこれは、世知辛い一般企業の価値観では難しいのかもしれない。
組織でアイデアを考え出せ、アウトプットを出せと、躍起になることはもちろん逆効果だし、アイデア具体化を急ぎすぎるのも考えものだ。
もっと擦り合わせ、コネコネして、面白いものにするべきだ。その前に、なんとなく想像できたモノに飛びついて、固めてしまって、こんなモノは誰も求めてないんじゃないか?などと判断を急ぐことは、ナンセンスきわまりないし、もったいない。
ラーメン屋の店長のように、アイデアの性質を知り、硬度を調節できるようなセンスが大切なのだ。柔らかすぎても、ノビてしまうかもしれないけど。