もしも言葉が消えるのなら。もしも使える言葉が今夜無くなってしまうのなら、ボクは誰に言葉を贈るだろう?昨日、選んだ言葉は合っていたのかな?
レターポットを使うようになってから 、そんなことを考えるようになった。
出典「新世界」
誰かに伝えられる言葉がもし有限だとしたら、美しくてシンプルな言葉しか発せなくなるという。
そんな仮定、考えたことなかった。
筆者の西野亮廣さんが考案したレターポットというサービスは、言葉をプレゼントするというものだ。
文字は有限だが購入できる。その文字数のなかで誰かに言葉を送る。言葉を受け取ったひとは、その文字数を使って、また誰かに言葉を送れる。ときには、がんばれというメッセージを送れるが、その文字の売り上げは被災地の支援に使われる。ありそうでなかった仕組みだ。
プレゼントがうれしいのは、誰かが自分のために時間を使ってくれてるからだ。言葉を送ることは、その人を思いつつ時間を使うことになる。言葉はプレゼントになる。モノは要らない。
そして、たくさんの言葉を受け取ってる人は、それだけ愛されてる。西野さんの狙っている、あまり目立たないけど正直にちゃんと生きてる人の価値を見える化する新しいプラットフォームにもなる。
言葉が有限だとしたら。そう思いつつ、普段からもちゃんと言葉を使いたい。その一方で、せっかく今生きてるなら、いいメッセージや感謝の気持ちは、心に留めず、どんどん発したいとも思った。