知識における最大の敵は無知ではなく、
知っていると錯覚することだ
神は全てを知っているという立ち位置を踏み出して、まだまだこの世にはわからないことがたくさんあるという風に考えられるようになってから、人は急激に科学を進歩させることができたという(「サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福」)。
ソクラテスでいうところの「無知の知」。ホーキング博士はもう少し具体的な言い方として、「知っていると錯覚すること」が最大の敵だという。
経験を重ねると、知っていることが増えてくる。しかし、気をつけねばならない。
知っている気になることが、一番危ないのだ。よほどのことでない限り、自分の想像力を過信せず、知らないから、調べよう、だれかに聞いてみようという謙虚さを失わないことだ。