人間にあまり多くを期待しすぎてはいけない。どのような社会であっても、先ほどの 「働きアリの法則 」が教えてくれるように、サボっている人がいるのがむしろ当たり前なのです。
人はサボって当たり前
仮に自分が100%のパワーでコトに当たろうとする人間だとしても(それを持続することは難しいが)、それは当たり前のことではない。
よほどの強制力が働く軍隊などを除いては、人は、アリと同じく、8割はサボるものらしく、そこに目くじらを立てることは無意味である。
自由な世界を生きようとする限り、サボる人を許容する度量が必要なのだ。
多様な働き方に対応した人事評価とは
働き方改革の影響もあり、人が仕事にどう向き合うのかの自由度がますます高まっている。
サボる人を当たり前と考えるとしても、一方で、組織はなんとか成果を評価しようとするものだから、公平感が気になったりして、話はややこしくなる。本質的に、サボらない人は、やりたいからやっているのだ。そう言ってしまえば、その人の自分に負けない気持ち、使命感、世の中へ貢献したいという世界観を短絡的に表現しすぎなのかもしれないが、働き方改革で加速しつつある自由度のある多様な働き方の一方で、こういった人事評価の仕組みとセットでデザインしなおしていかないと、ねじれが大きくなりすぎて、組織がガタガタになる可能性もある。
期待値を下げよう
この本によると、マネージャーやリーダーは、通常期待できるみんなの30%のパワーを33%に引き上げるという意識でよいのだという。
まずは、期待値を下げて、それくらいの気持ちで行くべきなんだろう。