『ハディース』の中で私がとりわけ好きなのが、この言葉です。
「力強いとは、相手を倒すことではない。怒って当然というときに自制できる力を持っていること」
イスラム教の開祖ムハンマドは決して神がかった存在ではなく、リアルな人として成功を収めた人らしい。その言行録「ハディース」に、真の力強さとは何かを語っている言葉があるそうだ。「怒って当然というときに自制できる力」である。それが無ければ、冷静に判断する力を失うのだ。
そのためには、極めて生理的なせき髄の反射に任せるのではなく、一呼吸おくのがよいそうだ。
怒れるのは、組織に余裕があるからであり、ホントに忙しかったら、怒っている暇はないという話にも納得。
人間味がある方が面白いし、怒りという道具をあえて使うシーンもあるのだろうが、しっかりと考えてよい判断をしていくためには、自制する力が大切なのだ。