もっと仕事を片づけても、大事なことをするための時間はつくれない。
もっと疲れ果て、気ぜわしく感じるだけだ。
仕事をすばやく片付けることは、他人からできる奴と評価されるし、ゲームみたいに敵をどんどん倒していくのは面白いという側面もある。
若いうちは、そうして仕事を覚えてきたので、それが染み付いてしまっているということもある。
そうしているうちに、ぼくらは、いつのまにか、回し車の中を走りまくるハムスターのようになってしまっているのかもしれない。
しかし、この本で語られているように、そうしているだけでは、ますます忙しくなるだけで、大事なことをするための時間を作ることはできない。
メールにタイムリーにすばやく返信することは、相手にとってありがたいだろうし、効率的でもあるのだが、ますます忙しくなるだけと言われると、そうかもしれない。