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適度に誘導しつつ 待つこと

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初めから主体性が発揮されるのか、じわじわか、急になのか。

そのへんはやってみないと分かりません。

親としてやれることは、適度に誘導しつつ、主体性が発揮される瞬間を我慢強く待つ、ということだと思います。

出典「強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話 (徳間文庫)

子供の教育において、その子の興味や個性をとんがらせることは大切だと思う。

丸くなるな、星になれ。という黒ラベルのコピーのとおりだ。

そういったトンガリを育てるという観点では、やはり学校よりも親の役割が大きそうだと、この本を読んでわかった。

義務教育として通う学校は最低限の知識や常識を身に付けることが一番の目的なのだから、そこに求めすぎても、なかなか難しいのだ。

では、親として、このトンガリをどう育てれば良いのか?

自分を振り返ってみてもそうだが、最初は何が面白いと感じるかさえもわからない。そんな感性のアンテナが育っていないときには、ある程度の親の誘導は必要である。

例えば、マンガでもドラマでもいい。その子の段階に合わせた教材をチョイスして、一緒に話をして、モノの見方を教えたり、感じたことを言葉にする。そんな感じで、もっと知りたいと思えるようなことが増えてくれば、しめたものだ。

しかし、やらされ感を感じさせてはならない。本来なら楽しめることも、親が言うから仕方なくやっているつまらないことに見えてしまう。

親は適度に誘導しつつ、様子を観察しながら、ある程度火がついてきたら、後は待つことが大切なわけだ。

焚き火に似ているのかもしれない。

大きな木をいきなり燃やすことは難しい。

少しずつ小さな木や新聞さえも使って、火をつけ、酸素を送り、温度が上がってきたら、こっちのものだ。