他人の人生を生きてはいけない。
書くのは自分だ。
だれも代わりに書いてくれない。
あなたはあなたの人生を生きる。
その方法のひとつが、「書く 」ということなのだ。
元電通のコピーライター田中泰延さんにより書かれたこの本は、書くことの楽しさや意味を教えてくれています。
そして、書くということはかなり大変な作業だと田中さんは言われています。たくさんの事実や情報を調べ上げ、それらを具体的に書いた上で、少しだけ自分の心象を添える。
その面倒な行為は、自分がそれを書きたくてたまらない、読みたくて仕方がないという気持ちがなくちゃ、やってられないことであり、他人の評価を目的にしてしまえば、到底、割りに合わないものだということです。
確かにそうですよね。
まず、自分が最初に読むし、自分しか読まないかもしれない。他人が読んで意味が伝わる文章というのは、やはり大前提なのでしょうが、その自分が、読んで嬉しくなるような文章を書けばいい。そこを出発点とすることを見失ってはならないんだと感じました。
承認欲求に負けるなという話は、アドラー心理学の話と重なりますね。
他人の評価は、自分ではコントロールできませんから、そこに目的を持ってきてしまうと、人生をコントロールできなくなります。
この話は、文章を書くということについても、まず押さえておくべき話なのです。