一番驚かされたのは、監督が全選手の心理状態を完全に把握していて、個別にどのように振舞えばいいかを知り抜いていたことです。
ときには厳しく、タイミングもしっかりと心得ていました。（デコのインタビューより）
出典「モウリーニョのリーダー論 世界最強チームの束ね方」
プレーヤー個人の心の状態を完全に把握するためには、個人に寄り添う必要があり、それはリーダーというよりマネジャー寄りの仕事だという話があります。
モウリーニョは、全体をまとめるために道しるべを示すリーダーでもあり、個に寄り添うマネジャーでもある。それでいて、威厳も失わない絶妙な距離感を保てる。
そのあたりのバランス感覚と身のこなしが特別な存在となっている所以なのだろう。
