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アートで組織を牽引するトップを側近が支えるべし

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強烈なビジョンを掲げてアートで組織を牽引するトップを、サイエンスやクラフトの面で強みを持つ側近たちが支えてきたという構造です。

出典「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」

アートによる意思決定は言葉で説明できないので、今の組織の論理や経験を重んじるやり方には、簡単に負けてしまう。

美意識や感性を軽視する組織では、決定に時間はかかるし、似たようなアウトプットになるし、自分らしく生きようとする人たちの心をキャッチできない。

そうすれば、組織は、とにかく、スピードと効率を高めつつ、品質は落とすな、頑張れという世界になり、それでは苦しくなる。

 

アップルにおけるスティーブ・ジョブズのように、トップはアートに溢れた存在がいい。しかしもちろん、それだけではコトが成り立たないので、サイエンスやクラフトに優れた側近が支える必要がある。

一方、千利休のような一流の美的感覚を持つアートディレクターを、トップがしっかりと重宝し、意見を尊重するというスタイルもある。

いずれにせよ、この3つのバランスを考えた組織設計が大切である。

説明できないけど、なんかいいよねというコトや、なんだかすごい天才を、許容する懐の深さが大事なのだ。